2019年8月24日土曜日

北海道大学植物園

観光・日本文化ユニットでは年に数回、会員の知識を深めてボランティア活動に生かすため、フィールドワークに出掛けています。
今年度1回目のフィールドワークは822()に北海道大学植物園で行い、ネットワーク会員7名が参加しました。
望田武司さんに解説をしていただきながら、灌木園、北方民族植物標本園、草本分科園、博物館を回りました。

日本でもっとも古い植物園は東京大学の小石川植物園ですが、これは元々徳川の薬草園があった所に作ったもので、何も無かったところに新たに作った植物園としては、北海道大学植物園が日本でもっとも古い植物園と言えます。札幌農学校2期生である宮部金吾が計画・設計をし、1886年に開園しました。

これは日本に最初に持ち込まれたライラック。サラ・C・スミスが故郷アメリカから3本苗木を持ってきましたが、「敵国の植物」として戦中に切られてしまい、この木だけが生き残りました。

このあたりはメム(湧き水)の多い所でした。しかし、ビルが建ち並び、地下鉄が通ったことで水脈が無くなり、メムは無くなりました。この池も園内で管理されている池です。

ガクアジサイ。シーボルトがヨーロッパに持って帰り、それが品種改良されて今の丸く咲くアジサイが出来たそう。オタクサという別名をシーボルトが付けていますが、これは後にシーボルトの奥さんとなる遊郭の女性の名前から取ったのだとか。

猛毒として知られるトリカブト。アイヌの人々は矢に塗って使ったそうです。よく似ているニリンソウとトリカブトを間違えないために、花が咲いてから採取していたそうです。

               
園内にある博物館もご案内していただきました。今は絶滅してしまったエゾオオカミと南極探検隊のタロがいます。

珍しいハンカチノキの実。

 ミナヅキ
 ムクゲ

サギソウ
 ケンラン
フウラン